TAKA

- 2023.04.12

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早いもので、あれからもう一年。
目を瞑ると今もこうじの笑顔が浮かぶよ。

こうじへの追悼の想いを込めて、出逢ってからの日々を振り返りたいと思います。

みんなもこれを読んでこうじのことを思い出してくれたら嬉しいです。

 

1992年大阪心斎橋サンホール、こうじと初めて出逢った。

ラクリマの前身バンド「ストリプトレィディ」のライブ会場には10人もお客はいなかったのに、アンコールをさせてしまった。

そんな、なんとも言えない不思議な恍惚感に酔いしれているライブの直後。

「なかなか良かったよ!」と、68%以上のお世辞で声をかけてきたのが、 ダメージジーンズでパーマのかかる長髪、長身、そして決してお洒落とは言えない眉毛のこうじだった。

私「ああ、レビンから聞いてるよ。スティーブ・ヴァイ(アメリカの天才ギタリスト)の様な凄いギターを弾くんだってね」

横でレビンは頷いている。

こうじ「スティーブ・ヴァイなんて 弾かれへんよ……なんでそんな嘘、お前いうん?(苦笑)」

レビン「お前、俺がお前のことこのバンドに入れたくて、お前のこと良いようにゆうてんのに、あわせとけや!💢」

こうじ「だって、弾かれへんよ……スティーブ・ヴァイなんて」

レビン「お前、ええから弾けるいうとけや!💢」

なんとも美しい宝石の様な出会いだった。

まさかこの出会いをきっかけに、私たちがこの後ラクリマ・クリスティーとしてメジャーデビューを果たし、大輪の華を咲かすことになるとは、この時誰も思わなかった。


つづく