Shota

- 2024.03.07

key

①KOJIを知ったきっかけは

 バンド名自体は、高校生くらいの時に芸人さんが「~しまくりシティ」的な言葉を話していて、知っていました。個人としては、オーディションで会った時と同じタイミングで知りました。


②KOJIとの出会いについて教えて下さい。

 KOJIくんとの最初の出会いは、ALvinoのデモ曲でした。当時、北海道でNIOIというロックバンドをしていました。北海道のFMラジオ局AIR-Gの方が、東京のバンドでボーカルを探しているということで、オーディションを受けないかという話があり、事前にデモ曲をもらっていました。その中に、KOJIくんが作曲していた「snow line」や「咲」などの曲がいくつかありました。それが最初の出会いです。曲を聞いた瞬間に、勝手に運命的なものを感じて、函館のアパートでオーディションまで、取りつかれたように練習した記憶があります。それくらい惹きつけるものがありました。キャッチ―できれいなメロディーだけど、どこか現実味があって近くにあるような、何とも言えない感じです。東京のオーディションに行く前に、当時バイトしていた上司にKOJIくんの話をすると信じてもらえず、休みを取るのに苦労しました。上司はKOJIくんのことを知っていたし、そんなうまい話があるわけがない。大丈夫かと。そこで、それだけ有名な人なのかと知りました。少し構えながら東京のオーディションに行った記憶があります。渋谷で待ち合わせをしました。人ごみの中に、あからさまに空気間の違う背の高い男の人が立っていてすぐ分かりました。お互い交わした一言目が何だったかあまり覚えていませんが、車に乗ってスタジオに行き、ボーカルブースで歌った時に、「ええやん。もっと、思い切って歌ってみて。」という言葉は覚えています。それが自信になって、夢中でブースの中でデモ曲を歌った記憶があります。印象は、とにかく自然体な人でした。あまり、構えず、自然にいろいろな話をオーディションから空港までの車の中でもした気がします。なので、初対面の印象は、自然体で背の高いあからさまに、人ごみの中で違う空気感を放つ人です笑。


③KOJIと言えば、◯◯。KOJIからすぐに連想するものは何ですか?

 KOJIくんと言えば、マニアック!!!どんなことでも、興味があれば自分で調べてどんどん詳しくなっていくからです。それは、きっと音楽を作ることにも直結している部分がたくさんあったと思います。


④KOJIの楽曲や演奏、ライブでもっとも思い出に残っているのは?

 NACK5のカウントダウンLIVEのリハーサル終わりで、どうしても自分がスムーズに大勢の人達を巻き込んでいくイメージができなくて。リハ終わりの楽屋でセットリストを変えたいと伝えた時に、ケンカになったことです笑。まだ、経験も浅い自分に、照明や音響などどれだけたくさんのスタッフさんが関わっているのか。変更するということがどれだけ大変なことなのかをKOJIくんは自分に真剣に伝えてくれていました。が、僕もこれなら初めての人も含めてALvinoのLIVEを受け入れてくれる!!という強いイメージがあって。潤くんも間に入ってくれて。それを伝え続けて、結局KOJIくんが「好きにしたらいい」と投げやりでもなく、納得してくれて本番を迎えました。雰囲気は、決して良い感じではなかったし、そんなやりとりがあったから、良い意味でも悪い意味でも緊張感がすごくありました。結果、すごく、良いLIVEになった。本番前は言い合いをしていたのだけれど、「あれ、ええやん。あのイメージがあったら、こっちの方がよかったな。めっちゃええ感じやったやん。」とすごく、自然体で会話をしました。未だに、良い時間だったなと覚えています。

 もう一つは、アコースティックLIVEでの演奏です。ボーカルの声を聴きながら、自分と一緒に呼吸するように、会話するようにクラシックギターを弾いてくれました。安心感があったり、ドキドキしたり、何とも言えない気持ちになりました。これは、一緒に音を出している人間じゃないと分からないと思います。KOJIくんが、「いやいや、全然あってへんかったやん」と突っ込まれそうですが笑。とにかく、心地良かったし、音と歌声でやり取りをしている感じがたまらなく楽しかったですね。


⑤KOJIとの一番の思い出は?

 たくさんありますが、やっぱりLIVEをしている時です。会いに来てくれたみんなの前で、一緒に舞台に立っているときは、本当に楽しかった。それまで、いろいろ悩んだり、つまづいたりしていたとしても、KOJIくんと一緒にLIVEをしている時は、ただただ楽しかったですね。来てくれたみんなが喜んでくれているのをKOJIくんと潤くんと三人で「よっしゃ」と思っていること。それをずっと続けてこれたことが一番の思い出です。
 あとは、海に遊びに行った時に、何かもの(忘れてしまいました)を海に落としてしまって、潤くんと自分と2人で結構長い時間探しまくったのですが、見つからなかった。で、諦めたんですが、KOJIくんが探し始めたら、秒で見つかったことです笑。何か、魔法でももってるんだと思います。
 他にも、自分が東京に出てきたばかりの時は、2人でお台場の観覧車に乗ったりもしました。きっと、田舎から出て来た翔太にいろいろな楽しさを味わってもらいたいと思ってくれていたんだと思います。いろんなご飯屋さんに連れて行ってもらって「うまいやろ」と。ただ、天下一品に行った時には、自分の反応がいまいちだったみたいで、「その反応はないやろ。」みたいな笑。美味しかったし自分もそういう表情をしていたと思うんですが、何かKOJIくんの中で違ったみたいで笑。で、もう、後半は、何でも「美味しい!!」という自分の言葉を信じてくれなくなっていましたが笑。思い出がたくさんありすぎて、1番を応えるのは難しいです。


⑥KOJIの言葉(発言・コメント)で覚えているものはありますか?

 「ええやん。」です。一緒にものを作っている時に自然に良いと思ったことにはストレートに反応する。KJOIくんから「ええやん」が出てくると、メンバーとしてもシンプルに嬉しかったですね。
 あと、「翔太、腹へってない?」です。常に、食事のことは子どものように気にかけてくれていました笑。
 「喉の調子は?」もよく聞かれました。常に、ボーカルとして調子がどうか。あまり良くないときは、とにかくリハーサルでは無理をせずに本番にとっておきなさい。会いに来てくれる人にベストな状態を見てもらうことが大切だといつも言っていました。
 「それ、あかんねんなぁ。わっからへんねん。」もあります。社会的に多数派的に「こうである」ということでも、流されずに自分はこうなんだということを正直にインタビューで言っている姿をよく覚えています。
 「翔太、ええかげんにせえよ」もあります。自分に甘えがあったり、音楽やLIVE、仕事に対して何か甘さがあったりすると、プロとしてよく叱ってくれました。職業として、音楽をするということはどんなことなのか、様々な場面で教えてもらいました。未だに、いろんな場面で、そのことが生かされてます。というか、思い出してしまいます。怖いけど、愛情があるから、受け止めざるをえないというか笑。

 

⑦あなたが思うKOJIの性格は?

ストレート!!思ったことは口にする。正直者です。


⑧あなたが思うKOJIの長所と短所は?

 長所は、ストレート!!な所です。本当に思っていることを口にするので、凄く伝わってくる。KOJIくんの曲からいろいろなものを感じるのも、この性格が関係している部分もあると思います。だから、KOJIくんの「ええやん」には、嘘がない。分かりやすくて、シンプルな人だと思います。ああだこうだ、こちらで想像する必要がない。自分とは正反対な感じなので、羨ましかったです。
 あと、常にクリエイティブな部分がありました。どんなことでも、自分の頭で考える人でした。音楽を作ったり、伝えたりする時以外でも、KOJIくんは前例や当たり前にあまり左右されない。で、一度自分の中で考えて自分で決めて行動する人だなと思いました。なので、決断力と行動力もあった。
 短所は、、、、、怒られそうで言いづらいです笑。が、頑張って言います笑。ストレートなところです。「KOJIくんの言うことは、真っ当に当たっていることなんだけど。。。それが、正解なんだけど。。それを言われると。何だかなぁ。それを言われて、どうしたら良いのか正解も言ってくれてるけど。。」的な。こちらには、飲み込んだり解釈したりする時間が欲しいこともあったりして。KOJIくんからしたら、その時間は必要のないものなのですが。社会の本質的なものや真実が見えている人だからこそ、頭の中がシンプルで、周りは、それを理解したり受け止めたりするのに時間がかかる。もうちょっと、待ってくれてもいいかなあと感じることもありました。。。。。。。怒られる笑!!

 

⑨天国のKOJIに一言声をかけてやってください。

 一言じゃないですが、いいでしょうか。
 KOJIくんに「ありがとう」をちゃんと伝えられないままなのは、とても悔しいです。ALvinoが始まってから、とても子どもな自分がいて、何度も、幼い行動や接し方をKOJIくんにしていたと思います。でも、いつも、一緒に音楽を作って、それを伝える一員として自分に向き合ってくれていました。だから、それを謝れないまま、いってしまったのは、とても、悔しいです。
 KOJIくんが自分に言ってくれていたいろんな言葉は、今の人生でも随所に出てきます。まるで、KOJIくんが「ほら、翔太、言ったやろ」というかのように。それだけ、自分のことをちゃんと1人の人間として見てくれて、向き合ってくれていたのだと思います。そんな出逢いは、やっぱりなかなか無いです。ちゃんと、大事なことを教えてくれる人は、そんなにいない。甘えすぎな自分をどうKOJIくんは見ていたのかな?と、少し聞いてみたいです。
 「ありがとう」を直接伝えることができないので、これからの生き方でKOJIくんに見せられたらと思う日々です。天国から見ているKOJIくんからすると、「翔太、それ、ちゃうねん。分かってないねんなぁ。。。。」と言われることがほとんどだと思います笑。でも、「ええやん」「めちゃええやん」な自分を一つでも多く見せられるように、生きていこうと思います。
 このままだと、絶対、KOJIくんは、「真面目か!!そして、長い!!!!!」と言いそうなので、この辺にしておきます笑。最後に、一言だけ。「天下一品はまじで旨いです。なぜ、あの反応が気に食わなかったのですか?笑」。いやいや、間違えました。
「KOJIくん、出逢ってくれて、一緒に生きてくれて、本当にありがとう。これからの自分の生き方でこの気持ちをずっとあなたに伝え続けていきます。きっと、ずっと、見ていて下さいね。」

 

ALvino Shota